感染症に負けない素敵なバレンタインデーを


image-20220510160340-2 石垣島では緋寒桜(ヒカンザクラ)が満開です。花言葉は「あでやかな美人」。寒い時期に咲く緋紅色の桜で、うつむきがちに咲く姿も可憐です。バレン タインデーの時期で皆様の心には春が来たといえ、まだ肌寒い日が続きます。寒くて空気が乾燥しているうちはウイルスの飛散量が多いので、あともう少し、イ ンフルエンザと風疹の感染に注意しましょう。

  さて、先週末の国立感染症センターの報告によるとインフルエンザのピークは先々週だったようで、患者さんの数が初めて前の週より減りました。とはいえ、警報レベルに達した県は全国的に増えており、風疹もここ数年で一番多い状況が続いています。
この時期からのインフルエンザ対策を専門医に聞きました。

  「インフルエンザの予防接種は免疫ができるまで2週間かかるので、これから受けるのはお勧めしません。ご本人がインフルエンザにかかって発熱してし まったら、発症後48時間以内なら抗インフルエンザ薬の効果があるので、すぐに内科を受診してください。インフルエンザキットで鑑別して、適切な処置をし ます。
  また、ご本人にインフルエンザの免疫がないのにご家族や職場の人が罹患してしまった場合、発熱した患者さんに接してから48時間以内なら、インフルエンザ薬を予防投与する方法があります。感染しても軽く済みますから、主治医にご相談ください」。

  一方、風疹(三日はしか)の流行もまだ続いています。こちらも医師によると、
「風疹が怖いのは、赤ちゃんに先天性風疹症候群 (CRS)という障害が残る可能性があるからです。現在、風疹の患者さんの中心は大人の男性。風疹にかかる可能性が高いのは、定期接種の機会がなかった 34歳以上の男性(1979年4月1日以前に生まれた人)と、幼児期あるいは中学生のときに風疹ワクチンが個別接種だった現在23~33歳の人です。image-20220510160325-1
本年3月まで、中1、高校2、高3(相当年齢)も定期接種の対象になっています。これは予防接種法施行令の期限付き措置です。この機会に、大人も免疫があるか確認して予防接種を受けましょう」。

  もうすぐ楽しいバレンタインデー。今年は女性が食べるチョコレートが増え、高級ブランドも定番のシンプルで上質なチョコレートに加え、カラフルでかわいくて香料をふんだんに使った遊び心いっぱいのチョコレートをたくさん出していて、選択に悩むところ。

  これは統計的にも証拠があって、某製菓メーカーの調査では、今年は「本命チョコ」の予算は昨年より51.2円縮小し、女友達への「友チョコ」が28.9円増、自分用の「ご褒美チョコ」は228円の大幅増。
そういえば、以前私が参加した女子会では、チョコフォンデュで盛り上がりました。一口大の果物やマシュマロを用意して耐熱鍋にお好みの板チョコを溶かし、 みんなでワイワイおしゃべりしながら、好きなものを好きなだけ食べられます。カンタンなので、ご家庭でもお試しあれ。

 

コラムニスト 鈴木 百合子

 

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